このゲームは、廃校寸前のような小さな学校、私塾のようなレベルから発展させ、難関校に入れるような優秀な教育または生徒数の多いマンモス校もしくは施設や設備が充実した巨大な学校、それぞれの目標に向かって進むことを目的としています。
それぞれ学校の目標はジャンルごとの進行ではなく横断して進めることができます。
現在ではあまり類似品を見ないテーマですが、PS1、PS2の時代には、このテーマの名作が売られていました。
過去に同じジャンルをプレイした経験がある方には、続編に近いものを感じ作品となっています。
そんな一見、経営とは無縁な関係になりそうなテーマですが、学校に焦点を当てた経営シミュレーションLet’s Schoolを紹介します。
目次
簡潔に作品説明
学校経営シミュレーション
学校内、施設内それぞれのレイアウトが楽しめる
生徒の進路先や通勤環境に合わせた授業スケジュールや施設が必要
作品情報
作品タイトル | Let’s School |
対応機種 | PC |
プラットフォーム | steam |
ジャンル | シミュレーション |
発売元 | Pathea Games, PM Studios, Inc. |
開発元 | Pathea Games |
発売日 | 2023年7月27日 |
IARC (国際年齢評価連合) | DL販売のため表記なし |
必要スペック
最低 | |
OS | windows 10 |
プロセッサー | Intel Core i3-2100 |
メモリー | 8GB |
グラフィック | Nvidia GeForce GTX760 |
ストレンジ | 5GB |
推奨 | |
OS | windows 10 |
プロセッサー | Intel Core i5 -7500 AMD Ryzen 5 5600X |
メモリー | 16GB |
グラフィック | Nvidia GeForce GTX1060 |
ストレンジ | 5GB |
評価できるポイント
自由なレイアウトが楽しめる
施設ごとに最低限必要なマスの数の指定はありますが、形や大きさを自由に決めることができます。
他の施設に合わせた形や校舎の余った隙間のようなスペースを利用して作ることも出来ます。
施設によっては専属の家具を必要とすることがあるため、その家具の大きさに合わせて施設のレイアウトすることも時には必要となります。
拡張できる大きさに限りがあるとはいえ、広大な敷地にもかかわらず校舎の階を高くしていくことが可能なので、あまり考えずに自由な建築をすることが出来ます。
ただし運動施設や奇景というユニーク施設は校舎外に作るものなので、敷地いっぱいに校舎を建てずにスペースを残しておく必要があります。
研究でアンロックしてより良い施設が設置出来る
キャリアモードにおいて、初期では木造校舎、教室のみでトイレや売店、食堂、給湯室などが何もない状態で始まりますが、研究を重ねていくごとにより良い施設や装飾品を使用できるようになります。
また施設内で火災が起きることもあるので、木造建築のまま立て替えを行わないと延焼の危険性がありますので、なるべく早い段階で建材の研究を進めていくことが必要かもしれません。
研究を進めるごとに研究にかかる時間は増えますが、研究者を増やすことが可能なため、短縮したい方は研究用のデスクと人員を増やすことがオススメです。
いろんな設備や装飾品を研究してより効率的な教育を行ったり、生徒の満足度を上げたり、いじめや禁止品を持ち込みを防止したりと研究内容は多岐にわたります。
徐々に最新の設備になっていく楽しさがありますが、これらが煩わしいという方にはサンドボックスモードで全てが解放された状態でのプレイも可能です。
生徒や教師の条件や能力が様々
入学時に生徒には性格的な特性が付いていることがあります。
良い属性の例としては、全科良好という属性は全科目の学習スピードがアップしたり、反対悪い属性の例として、気早いは、喧嘩やいじめをしてしまう事があります。
それ以外にも弁当持参などの学校に対するニーズが下がる属性も存在します。
生徒だけでなく、教師にも属性が付与されている場合があります。
肥満や背高など生徒に影響が出ないものもありますが、エリート教師には記憶力をアップさせたり、満足度を上げたりなど効果のある属性もあります。
生徒も教師も応募してきた際は、時と場合によって吟味が必要です。
さまざまな目標に合わせた学校経営方針
教育の勝利、人数の勝利、建設の勝利と3つのクリア目標が設定されています。
具体的には、難関校志望の学生の卒業、マンモス校への成長、校舎や施設のグレードの評価合計数と奇景と呼ばれるユニーク施設の中でも上級施設の建設がそれぞれ目標達成要件になっています。
学校経営を始める際にどの目標を設定するか決めることになりますが、この目標は後から変更することができ、設定した目標以外の目標が達成された場合もクリアの扱いになるため、あまり深刻に考える必要はありません。
少数の質の高い教育か、どの志望高校でも入れるそれぞれの生徒に合わせたマンモス校か、将又全ての生徒が他の難関校志望の生徒と同様の質の高い教育が受けられる学校にするか、全ては校長であるプレイヤー次第です。
しかし、維持費や人件費等の経費も考慮して経営する必要があるため、理想と現実の兼ね合いが必要となります。
派遣マップによる他地域の開放
同じジャンルで類を見ないこのゲーム独特と言えるこの派遣システムは、それぞれのエリアに修学旅行としてクラスを派遣することが出来ます。
派遣したエリアを解放するためには道中さまざまなイベントが起こりますが、そのイベント中にクラスの元気がなくなるまでに派遣したエリアを把握することが出来れば新たなエリアが地図上に表示されます。
解放したエリアでは生徒募集を行うことができ、アイテムショップでの購入や修学旅行として生徒にいい影響のある施設や補助金を得られ、自然を感じることができる施設のオーシャンパーク、農業体験施設に派遣することができるようになります。
解放できるエリアが後半になるにつれて募集できる生徒の志望校の難しさや校内に専用の必要な施設が必要になります。
気になるポイント
未実装部分
生徒にクラブという表記はありますが、部活自体が実装されていません。
現在のところ、学校経営にどのような影響があるのか、想像がつかない状態です。
しかし、学校目標には建築評価や生徒数、難関校志望の卒業生の人数と分かれていますが、この項目に関連がないため、現在の状況にただ実装されると自己満足の範囲になってしまいます。
それを踏まえて今後どのような変化があるか、注目する必要がありそうです。
クリア難易度が簡単
一番難しい設定で開始しても収入は登校毎に得ることができるため、生徒の人数よりも大幅に教師や事務員を雇わなければ、一時赤字になってしまってもすぐに黒字になることでしょう。
そのためあまり経営に関しては難しく考える必要はありませんが、満足度が下がるとデモが起こることがあるので、生徒の満足度を高める施設の研究や欲求を満たす施設は必要になってきます。
生徒の満足度や上位の専門教室、教師の研修費用などでお金がかかるので、湯水のように使う事は出来ませんが、ある程度時間を掛けてお金を貯めてから建築や研修等を実行すれば可能なため、結局難易度自体は簡単な部類に入ると思います。
しかし、その分、自分が思い描いた理想の学校を建てやすいことでしょう。
ゲームモードやマップは少ない
ゲームモードはキャリアモードとサンドボックスモードが存在します。
このモードの違いは、施設や装飾品が研究済み、学園レベルが最高ランク、それぞれの科目貢献度が最高値となっています。
キャリアモードでは、自ら研究していくことで様々な施設が使えるようになりますが、サンドボックスモードでは、最初から全て研究済みで貢献度による制限もないため、下位の設備や装飾品を使う事はないでしょう。
サンドボックスモードには、徐々に充実させていく楽しみはありません。
マップは、山の下にある静かな町という平坦なマップと歴史ある川沿いの街というマップ内に川が通っているマップの2通りになっています。
山の下にある静かな町は広い平坦地が広がっているため、土地の拡張の際でも障害となるものはありませんが、歴史ある川沿いの街は、建物を作る際に川が障害となるため、多少地形を考慮した設計が必要となります。
マップによって固有のものが存在するわけではないため、どちらのマップでプレイしても変わりはないため、やり直してプレイする理由は見当たりません。
このようにモードやマップを選べる仕様にはなっていますが、一度プレイした後に異なる他のモードやマップでもう一度プレイされる方は少ないでしょう。
あとがき
類を見ない学校経営シミュレーションのため、興味を惹かれる方が多いでしょう。
実際に私自身が遊んでみても楽しかったのですが、問題点も数多く存在します。
まだまだアップデートの予定はあるみたいなので、多少の不満点は、今後の開発に期待です。
未実装のシステムやアップデートによる仕様変更により、すでに建築した建物や施設に改良を加える必要が出てくるかもしれませんが、それも新たに試行錯誤できる楽しみとすることができるでしょう。
興味持った方は購入しても損はないと思いますので、是非ウィッシュリストに入れて購入の機会を伺ってみることをオススメします。