このゲームは、氷河期により文明が朽ち果てた後の世界が舞台になっており、わずかに生き残った人々がかつての豊かな文明を再建するのがテーマとなっています。
この作品は、一見するとサバイバルな街づくりですが、独自のカードシステムが採用されており、カードがランダムになっている山札からカードを引き、1回引くごとに出てくる5枚の中から所持金を超えない範囲でカードを選択することが出来ます。
このシステムにより、初期の段階では欲しい建物や妨害、自身に有利になるカードなど様々なカードが手に入りやすくなっていますが、文明が発展していくとカードの種類が増え、狙ったものが出辛い仕様となっています。
このシステムによって文明を進めていくとテンプレートのように同じパターンで発展させることが難しくなっており、またマルチプレイでも頭を使う場面でもあると思います。
そんなマルチプレイ対応の斬新な街づくりサバイバルゲームを紹介していきます。
目次
簡潔に作品説明
サバイバルな街づくり
独自のカードシステム
時代の進化やテクノロジー研究、他勢力など一筋縄ではいかない複合要因
作品情報
作品タイトル | Kingdoms Reborn |
対応機種 | PC |
プラットフォーム | steam |
ジャンル | シミュレーション,ストラテジー |
発売元 | Earthshine |
開発元 | Earthshine |
発売日 | 2020年11月 |
IARC (国際年齢評価連合) | 記載なし |
必要スペック
最低 | |
OS | Windows 10 |
プロセッサー | Intel Core I5-2500K (3.30 GHz 4-Cores) equivalent AMD-Hardware |
メモリー | 8GB |
グラフィック | GTX750Ti 2GB |
ストレンジ | 5GB |
推奨 | |
OS | Windows 10 |
プロセッサー | Intel Core i7-7700k (4.2GHz 4 Cores) equivalent AMD-Hardware |
メモリー | 8GB |
グラフィック | GTX1660 6GB |
ストレンジ | 10GB |
評価できるポイント
カードシステム
このゲーム独特の仕様であるカードシステムは、建築や他プレイヤーの妨害、建築済みの建物の強化に際に使用しますが、一定時間ごとにしかカードを引くことが出来ません。
またカードはランダムにしか出てこず、手札に加えるにはお金を使用し、手札のカードの所持できる枚数の制限もあるため、余分なカードを所持する余裕はありません。
このようなシステムのため、常に所持金と必要なカードとの兼ね合いになり、一筋縄ではいかない仕様となっています。
サバイバル要素と領土拡張
このゲームは、サバイバル要素のある街づくりとなっており、食糧の管理が重要になっています。
村人がいなければあらゆる建築や生産に支障をきたしますが、増えてくると食糧や燃料、薬などの必需品の消費も早くなってくるため、常に生産量より消費量が上回らないように気をつける必要があります。
そのため、村人が増えてくると必然的に畑や植林伐採の範囲を増やす必要がありますが、入植時の領土の範囲では足りなくなってくるため、お金を使って領土拡張する必要があります。
領土の大きさによっても費用は変わりますが、最初に建設した役場から距離が空いてきたり、川を挟んで渡河する必要があったりすると支払うお金が増えるため、貿易で稼いだり、住民に高級品を提供して収入を増やしたりして所持金を増やす必要があります。
このようにサバイバルと領土拡張が密接に関係してくるゲームであり、様々な要素とのバランスが重要になってきます。
技術ツリーとアップグレードツリー
技術ツリーとアップグレードツリーは化学力ポイントを消費して徐々に開放していくことが出来ます。
大まかに分けて技術ツリーは、生産や関連設備、道路など建築物のテクノロジーがメインとなっており、一方アップグレードツリーは、生産能力の強化や軍事ユニットの研究などの機能を強化したり、コロニーに直接関するもの以外のもののテクノロジーがメインとなっています。
この2種類のテクノロジーを街の状況やプレイヤー自身が目指したい方針に合わせて研究する必要があります。
化学力ポイントの生成は化学力を生み出す施設の範囲内にいる住民の数に依存するので、この分野でも住民の数が重要になってきます。
バイオームごとの特性
入植する際に好きな場所を選択することが出来ますが、その際にはバイオームごとの属性があるため、注意が必要です。
例えば草原やジャングルなどのやや難しいとされる地域では、農業に適していない地域が多かったり、疫病が発生しやすかったりなどデメリットもありますが、一方で寒冷地と比べて燃料の消耗が少なかったり、この地域でしか取れない作物があったりします。
所属する国によってはバイオームのマイナスの特性がデメリットにならないこともあるので、国の相性によっても変わってきます。
そのため、国や領土にするバイオームを変えると違った楽しみが味わえます。
気になるポイント
簡素な戦争
シングルモードでプレイした場合、他の勢力は多数の小都市国家と設定したAIの数だけ存在することになりますが、その他勢力との戦争の際は、役場から資金や資源を使って兵士や兵器を作成できます。
作成後はカードになり、そのカードを使用して戦争しますが、遠征させた兵士の数vs都市にいる兵士、防壁、民の数と戦う事になります。
戦闘開始後は自動で戦闘が行われ、兵士や兵器を追加で派兵する際のみ操作しますが、それ以外は特にすることがないため、戦闘をほったらかしたまま街の運営に注視することになります。
そのような仕様になっているため、他勢力との戦闘を期待している方にはおススメ出来ません。
他のプレイヤーとの関わり
シングルモードやマルチモードでプレイする際に、マップ上に他の勢力が存在することになりますが、戦争や交易、同盟以外ではあまり関わることがありません。
マップの広さや他勢力の数、スタート地点にもよりますが、他勢力との国境を接しないことも多く、自分の街や交易所、交易港だけで完結させる場合は、他勢力を気にかける必要はありません。
そのため、他の勢力が存在してもしなくても街の運営には影響はないでしょう。
AIの強さ調整
シングルプレイする際に他の勢力のプレイヤーとしてAIが運営することになりますが、このAI自体の調整は出来ない仕様になっています。
この作品を上手くプレイできるかは人それぞれですが、プレイする人によっては強く感じたり、弱く感じてしまう事があるでしょう。
しかし、難易度調整はプレイヤー自身の食糧や消耗品の消費速度を早めたり遅らせたりしてAI勢力の発展速度に合わせた難易度調整しかないので、注意が必要です。
あとがき
カードシステムを使ったサバイバルな街づくりですが、他勢力がいたり、マルチプレイ出来たりと同じジャンルでも他の作品と一線を画した作品となっていますが、プレイしてみるとその魅力に取りつかれてしまいます。
一見するとカードシステムがあるせいで建てたい建物が建築できず不便な感じがしますが、そのもどかしい場面でもあまり不満には感じませんでした。
マップや選択する国、入植した際のバイオームによって毎回、違うプレイを楽しめるので何度もプレイ出来てしまいます。
フレンドと一緒に街づくりしたい方や既存の作品とは違ったサバイバルを求めてる方にはおすすめのゲームとなっています。