このゲームはニューヨークで新生活を営みつつ、いろんな業種の店舗を経営できるシミュレーションゲームです。
一般的な経営シミュレーションとは異なり、プレイヤーも街の住人として、食事をしたり、睡眠を取ったり、徒歩や車、公共交通機関で移動したり、プレイヤーのライフも疎かにできません。
自動車のストレンジに入れて荷運びすることが多いため、自動車の運転技術も要求されます。
また店舗経営ではプレイヤーが好みのレイアウトを考えたり、従業員のスケジュールを考えたりと社長の手腕を存分に発揮できます。
ニューヨークで社長としての成功を夢見つつ、忙しい毎日を送る生活ゲームとなっています。
そんな現実世界に近い形で進んでいく、経営シミュレーションを紹介していきます。
目次
簡潔に作品説明
経営シミュレーション
ニューヨーク生活シミュレーション
社長が最も忙しい
作品情報
作品タイトル | Big Ambitions |
対応機種 | PC |
プラットフォーム | steam |
ジャンル | シミュレーション |
発売元 | Hovgaard Games |
開発元 | Hovgaard Games |
発売日 | 2023年3月11日 |
CEROレーティング | DL販売のみのため、記載なし |
必要スペック
最低 | |
OS | Windows 10 |
プロセッサー | Intel i5 similar |
メモリー | 8GB |
グラフィック | Geforce GTX 960 similiar (Minimum 2GB vram) |
ストレンジ | 12GB |
推奨 | |
OS | Windows 10 |
プロセッサー | Intel i7 similar |
メモリー | 12GB |
グラフィック | Geforce RTX 2060 similiar (Minimum 8GB vram) |
ストレンジ | 12GB |
評価できるポイント
自由度が高い
このゲームは数字を追う経営ゲームと異なり、ニューヨークの市民となって生活しつつ、ニューヨークで経営者として成り上がるゲームです。
プレイヤー自身の生活を維持しつつ、店舗の仕入れ、清掃、レイアウト、従業員のシフト調整や営業時間の調整などを行い、利益を出していきます。
仕入れ先の卸売りの店や店で使う設備を打っている家電量販店なども街にいくつかあるので、自分で選んで購入することができます。
店舗経営ばかりに注視し過ぎてプレイヤーの睡眠や食事を怠ると走ることが出来なくなり、最終的には倒れて病院に運ばれてしまうため、無理は禁物です。
店舗の運営も大事ですが、プレイヤーの生活も怠れません。
様々な業種を運営できる
小売りや飲食などの物や食べ物を売る店に限りますが、業種を問わず店舗経営が可能です。
タスクの進行上、ギフト販売店とファーストフード店は経営することになりますが、その後は自ら選んで経営することが可能です。
それぞれの業種ごとに販売できるものは限られ、またその商品に合わせた棚や調理器具を用意する必要があります。
新たに店舗を構える際は物件の購入や賃料、販売するための設備費などの初期コストがかかるため、収益を蓄えておくか、銀行でお金を借りる必要があります。
細かい店舗の運営ができる
店舗のレイアウト作成、店舗の営業時間や営業日、従業員のシフト調整、品物の配送設定などやるべき仕事は多岐にわたります。
レイアウトは来店者の満足度に関係するため、家具や壁紙、床材などの選択が重要です。
建物の広さにより、収容人数の制限があるため、最低限収容人数を賄えるように商品棚や冷蔵庫を設置したり、レジや調理器具を置いたりする必要があります。
同時に処理できる人数を上回った場合、来店してきたお客さんが帰ってしまう事があるため、来客数の見極めも重要になります。
様々な観点から快適で来客を逃さない店づくりが必要です。
いくつかの仕入れ方法が選べる
初期の段階では卸売店から購入し、プレイヤー自ら運ぶことによって配送料を浮かせる戦略を取るでしょう。
しかし、複数の店舗を抱え、大きくなるごとにプレイヤーだけでは時間が足りなくなってきます。
そこで卸売店に一括して配送してもらうか、輸出入業者に発注して自社の倉庫から各店舗に配送する自社での物流網を構築するか、選択できます。
卸売店だと少し高いですが、金額は一定、手間が掛かりませんが、自社だと中間業者がいなくなる分、安くなる半面、車両や運転手の管理、変動する輸入物価指数の影響などのマイナス面もあり、悩みどころです。
しかし、このように現実社会のような悩みが出るところもこのゲームの魅力の1つでもあります。
需要や空き物件、様々な指標が変化する
前述した輸入物価指数もそうですが、人気の高い商品、借りることの物件や購入できる不動産、ライバルや近隣の販売店なども時間が経過するごとに変化します。
そのため、仕入れとくべき品数は日々の変化に対応して調整する必要があります。
また価格も競合店がなければ多少高くても購入してもらえますが、ライバルが増えるごとに満足度を上げるなどして付加価値を上げるか、値下げの必要が出てきます。
このように放置していることは出来ず、常に社長としての采配が問われることがあります。
気になるポイント
車の操作が難しい
キーボードで操作する場合、WASDで前後左右を操作するため、車線が一つしかなかったり、駐車の場面で駐車可能なスペースが狭かったりするとぶつけてしまう事がよくあります。
せっかちな方だと対向車線を走ったり、赤信号を無視して走ることでしょう。
時間経過が早いので移動はどうしても急ぎがちなため、時には交通ルールに則った安全運転というばかりではいかないかもしれません。
そんな細かい運転技術が必要な時に限って接触して、自動車の耐久値を下げてしまいがちです。
耐久値が0になると走行不能となり、その場で売るか、レッカー代を支払いガソリンスタンドまで運んでもらった後に修理代を払って修理するかのどちらかになるため、運転も疎かにできません。
そのため、シミュレーションというジャンルながらアクションのようなテクニックを要求をされるため、人によっては不快に思う事でしょう。
店舗経営のコツを掴むまでが難しい
親切なタスクが付いているとはいえ、従業員が退職してしまう理由が分からず、対処に困ることがあります。
パートタイムやフルタイムの違いや平日のみの勤務、設備の要望など雇用する際に注意が必要ですが、その点の説明がないため、見落としがちです。
その点を考慮した店舗のレイアウトやスケジュール調整の必要があります。
また収益を黒字化することも大変です。
高価格帯を扱える業種は比較的簡単ですが、薄利多売しなくてはいけない業種では、賃料や人件費、仕入れなどで経費がかかり、赤字になりがちです。
タスクの序盤にファーストフードの店舗経営があるため、ここでつまづく方が多いかもしれません。
あとがき
一般的なシミュレーションをプレイしていると資金集めのために放置して時間を経過させ、資金を集める手段を取ることがありますが、このゲームで同様の手口を使うと収益が悪化することがあります。
前述した需要の変化もそうですが、従業員が病欠することがあるので、営業開始時間に誰もいないという現象が起きることがあります。
また誰かいたとしてもスケジュールに穴が開くため結果、レジで対応する人が減り、客が帰ってしまうため、せっかく売れるチャンスを逃すことになります。
そのように常に変化が起こるため、飽きが来ない要因でもありますが、同時に楽することは出来ない仕様となっています。
いろいろなことが出来る、変化する点で他の経営シミュレーションとは少し異なっているかもしれませんが、この点を受け入れられる方にはおススメできる作品となってますので、ぜひ検討してみてはいかかでしょうか。