このゲームはタワーディフェンスの定番である、一定時間になると敵が出てくるウェーブを防衛することを主眼に置いたゲームです。
しかし、内政も充実しなければ兵舎や城壁、攻城兵器などを作成したり、アップグレードすることが出来ません。
そのため、タワーディフェンスがテーマではありますが、リアルタイムストラテジー(RTS)の要素も持ち合わせているゲームです。
時間経過ごとに自分の王国は発展していくことと思いますが、敵も時間が経過するごとに数が増えてくるので、内政と防衛のバランスと時間を常に求められます。
そんなRTS好きにも好まれそうなタワーディフェンスゲームを紹介していきます。
目次
簡潔に作品説明
自由度の高いタワーディフェンス
爽快な攻防戦
内政と軍事のバランスが重要
作品情報
作品タイトル | Diplomacy is Not an Option |
対応機種 | PC |
プラットフォーム | steam |
ジャンル | ストラテジー |
発売元 | Door 407 |
開発元 | Door 407 |
発売日 | 2022年2月10日 |
IARC (国際年齢評価連合) | 記載なし |
必要スペック
最低 | |
OS | Windows 7,8,10 |
プロセッサー | Intel Core i5 6400 AMD X8 FX-8300 |
メモリー | 6GB |
グラフィック | GeForce GTX 960 AMD Radeon R9 280 |
ストレンジ | 2GB |
推奨 | |
OS | Windows 7,8,10 |
プロセッサー | Intel Core i5 7400 AMD Ryzen 3 2300X |
メモリー | 8GB |
グラフィック | GeForce GTX 1060 AMD Radeon RX 480 |
ストレンジ | 2GB |
評価できるポイント
自由度が高いタワーディフェンス
一本道のタワーディフェンスと異なり、様々なルートを独自に用意することが出来ます。
防衛目標である城の周辺に敵が点在しており、まずはその敵を排除しなければ理想の防衛網を作ることが出来ません。
しかし、敵は一定期間ごとに大量の波のようにやってくるため、始まった時点からある程度、構想を練っておく必要があります。
自由な配置で防衛設備や防壁を建築できるため、周辺の敵を排除して守りやすい配置にしたり、または周辺の敵を避ける形で防衛網を作ったりなどプレイヤー1人1人のやり方で防衛することが出来ます。
爽快な防衛シーン
防衛時はハラハラドキドキの緊張するタイミングでありますが、同時に敵が掃討される場面はとても爽快な感じがします。
初期の方では、弓兵と神の力で倒すこともあると思いますが、攻城兵器製作所が完成すると投石器やバリスタなどの多人数を対象とした攻撃が可能となります。
投石器や大型投石器の石が着弾する際に多くの敵を巻き込むため、大量に吹き飛ばされます。
その大群の中に穴を空ける攻撃はとても爽快感があり、見ているだけでも楽しめるものとなっています。
内政と軍事のバランス
兵士の数は食糧と住居によって依存します。
そのため、防衛力を強化するためには内政も強化する必要があります。
また、石材や木材は防壁だけでなく施設の建築、研究などの際に使用します。
内政を強化することは結果的に軍事を強化できる余地を生むため、防衛力強化のためにはどちらか一方では上手くいかず、内政と軍事のバランスによって城を守り続けることが出来ます。
いろんなゲームモードが選べる
基本のタワーディフェンスは変わりませんが、チャレンジモード、クリエイティブモード、エンドレスモード、ストーリーモードの4つから選択して遊ぶことできます。
チャレンジモードとストーリーモードは用意されたシナリオの中から選んで難易度を選んで遊ぶことが出来ますが、チャレンジモードは敵の種類を選ぶことできます。
また事前に一定時間ごとのウェーブと呼ばれる大量の敵が押し寄せてくる波が何回来るか知ることが出来るため、そのウェーブの数だけ防衛成功すればクリアとなります。
クリエイティブモードはプレイヤー自身で敵の種類やマップを選択して、任意のタイミングで敵を出現させることが出来ます。
エンドレスモードは敵の難易度を選択して、増強していく敵に対して何日間防衛成功することが出来るか、腕試しのようなモードとなっています。
いろんなモードがあるので、プレイヤーが好みのモードを選択してタワーディフェンスを楽しむことが出来ます。
気になるポイント
門の開閉と農民
このゲームは自動で門を開閉してくれることはありません。
したがってプレイヤー自身が門を閉めていくことになりますが、全部同時に閉門するか、該当する門をクリックして1つ1つ閉めるかのどちらかしか出来ません。
また閉めてしまうと味方のユニットも通過することが出来ないため、農民の生産活動に支障を出さないため、戦闘中であっても敵が攻めてこない方面の門の開放作業をする必要があります。
伐採作業や採取作業を城壁外に指定していることがありますが、敵が攻めてきた際に閉門すると農民も締め出されるため、城壁内に入ることが出来なくなり、農民は敵に倒されることでしょう。
しかし、農民の死体を埋葬しないといずれゾンビになってしまうため、敵の襲撃を防いだ後に回収が必要になり、手間が掛かります。
農民に避難指示が出せず、傍観するしかなく、防げるはずなのに出来ないというのは苦痛なものです。
RTS苦手な人には不向き
時間を止めることは出来ますが、一定時間ごとに敵が襲撃してくるため同時並行で作業しなければならないので、リアルタイムストラテジー(RTS)のように指示を出す必要があります。
タワーディフェンスの中には、ターン事に行動するものや防衛と内政の局面が分かれている作品もありますが、このゲームのほとんどのモードにおいては、RTSの内政と防衛だけをする形になっています。
しかし、クリエイティブモードでは、内政と襲撃を分けることが出来るため、RTSが苦手な方でもシミュレーターのように楽しむことが可能です。
ほとんどのモードでは、RTSに近いゲームモードとなるため、全てのモードをやりたいと考えてる方には、不向きと言えます。
あとがき
コロニーシムのような作品だと思って購入しましたが、プレイしてみるとRTSの内政と防衛をするようなゲームという感じでした。
意味合いとしては同じかと思いますが、内政を楽しむというよりは防衛のための内政という側面が強い気がするため、RTSの防衛と内政という表現にしました。
しかし、StrongholdやAge of Empiresなどの拠点を作りつつ、敵勢力と戦うゲームをプレイしてきた方には、とても楽しめる作品となっています。
多くのRTSではユニットやコストなどの制限がありますが、この作品の敵勢力にはその制限がないくらいに大群で拠点に押し寄せ、それを相手にするのは、この作品ならではの楽しみかと思います。
多くのRTS作品ほど時間がかからないため、興味を持った方は購入してみてはいかがでしょうか。